「販売業者・貸与業者のやること」

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厚生労働省は関係団体に対し、補聴器の特性を踏まえた技能者の育成、適切な補聴効果を得られる基準の検討、販売管理者向けの研修におけるフィッティングの重要性に関する研修の実施などを要請しています。
(「補聴器の適正な販売等の徹底について」( 令和06年02月13日 医薬機審発第213007号))
また、誇大広告を禁止しています。これは、補聴器本来の効能効果と認められない表現や、効果を誤認させるおそれのある広告は行わないよう指導しています。
([補聴器の適正広告・表示ガイドライン])
また、他社商品を誹謗するような広告も禁じられています。消費者庁も、補聴器の購入にあたっては専門医への相談、認定補聴器技能者による調整の重要性、認定補聴器専門店などの利用を推奨する注意喚起を行っています。
([補聴器の使用を検討中の皆様、そして、ご家族等の周囲の皆様へ | 消費者庁])

購入者への情報提供の徹底
補聴器販売店協会が医療機器販売業者及び貸与業者に注意している点として、主に以下の内容が挙げられます。

補聴器適正販売ガイドラインの遵守
協会は、会員企業に対し「医療機器業公正競争規約」を遵守し、医療機関や医療関係者による補聴器の採用や選択に不適切な影響を与える可能性のある企業活動を行わないよう求めています。また「補聴器適正販売ガイドライン」等により、購入者へ伝えるべきことがまとめられています。
補聴器フィッティングの手順
音を増幅して聞くことを可能にし、難聴者の生活の質の改善を提供することを目的としています。特に医師の診断を受けていない利用者に対して『禁忌8項目』の確認が必要です。
補聴器販売店の設備
難聴者の聞こえの改善のために適切な補聴器適合(フィッティング)を行うために必要な設備・機器・器具などを整備することが求められます。公益財団法人テクノエイド協会が定める『認定補聴器技能者』の設置が、「認定補聴器専門店における業務運営実態調査の指針」の要件を満たしていることが望ましいとされています 。
品質・衛生管理
補聴器は直接耳に装着する機器であり、販売やサービス時に顧客の耳に触れるため、品質管理や衛生管理を適切に行う必要があります。

医療機器業公正競争規約の遵守
協会は、会員企業に対し「医療機器業公正競争規約」を遵守し、医療機関や医療関係者による補聴器の採用や選択に不適切な影響を与える可能性のある企業活動を行わないよう求めています(補聴器製造販売業プロモーションコード)。具体的には、金銭類、物品、役務の提供や、学術研究、教育、公衆衛生向上を目的としない支援などを禁じています。

詳細は補聴器販売店協会のwebサイトを参照してください。
https://www.jhida.org/